プラセンタ注射
プラセンタ注射のQ&A
Q プラセンタ注射って何ですか

A プラセンタとは胎児を育てる胎盤のことです。プラセンタは古くから滋養強壮薬や美容薬と
  して珍重され多数の漢方薬にも配合されてきました。戦後目本において胎盤の抽出エキス
  から注射用医薬品が開発され、慢性肝炎や更年期障害、乳汁分泌不全等に対する治療
  薬として用いられてきました。最近は美肌効果やアンチエイジング(抗老化作用)、婦人科
  的疾患に対してもその効果が注目されています。

Q 何に効くんですか

A 内科的には慢性肝炎のインターフェロン療法と併用するとインターフェロン活性の上昇や
  副作用の軽減効果があるとされています。婦人科的には更年期障害の不定愁訴の軽減
  や女性に多い症状(肩こり、めまい、耳鳴り、冷え性、肌荒れなど)の緩和、美肌効果、
  萎縮性膣炎(膣の潤い)等に効果が認められます。またアンチエイジング(抗老化作用)も
  期待されています。ただ、詳しい作用機序はまだ十分に解明されておらず、治療効果に
  個人差があるのも事実です。

Q 副作用はありませんか

A 通常、臓器には本人であることを確認するためのナンバーのようなものがついているので、
  他人に移植すると拒絶反応を起こします。ところが角膜と胎盤はこのナンバーがなく、異物
  として認識されない珍しい臓器です。プラセンタは皮下注射や筋肉注射の形で投与される
  ことが多いので、一般的な注射でも見られる注射部位の硬結や腫れが時に見られますが、
  重篤な副作用は現在のところ報告されていません。ただし、厚労省はプラセンタ注射をした
  人の献血は禁止しています。 しかし、これは過去に輸血をした人や生物製剤を使用した
  人の感染症チェックができないための念のための処置であると考えられます。

Q プラセンタ製剤にはどのような種類がありますか

A 点滴製剤や内服剤、注射製剤がありますが注射の形で用いられるのが一般的です。プラ
  センタ療法は皮下、筋肉注射においてのみ安全性が確立されており、静脈注射や点滴注射
  は未認可の投与法です。現在保険適用になっているのは、メルスモン(更年期障害、乳汁分
  泌不全)とラエンネック(慢性肝障害)のみです。

Q どのように治療するのですか

A 基本的には最初の1〜2ケ月は週に2回、
  その後は症状の改善を見ながら1〜2週に1回注射します。

Q 費用はどれぐらかかりますか。

A 慢性肝炎や肝障害、更年期障害に対しては一部保険適用があります。
  それら以外の場合は自費扱い(税込みで1回1800円)となります。
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