レジオネラ菌感染症
レジオネラ属菌は土中や水周りなど身近な場所に存在するありふれた菌です。ヒトの体温に近い36℃前後で最も良く増殖し、20℃以下、あるいは45〜50℃以上では増殖しないか死滅するとされています。気道を介して空気感染し呼吸器系の感染症を引き起こす場合があります。特に高齢者やステロイド投与中の方は注意が必要です。感染場所としては、配管を初めとした抗菌対策が十分でない浴槽水循環システムの浴場やスパ施設、老健施設で多いようです。特に汚染水がエアロゾル状になるバブル風呂やジェットバスではその蒸気を吸い込み感染する場合があるので気をつけて下さい。妊婦さんの場合では、破水(お水おり)しているにも関わらず入浴したり、自宅出産を浴槽の中で行って母親がレジオネラ菌に感染し、新生児が髄膜炎を起こしてしまった例が報告されています。破水後の入浴は絶対に避けて下さい。
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